溶融資源化センター
溶融資源化センター・プラント全景図
高い安全性と最新鋭の技術で溶融処理を行います。可燃ごみは再生資源として新たに生まれ変わります。
溶融資源化センター系統図
受入破砕設備
家庭ごみやリサイクルプラザの選別残渣など、多様なごみを受け入れます。
1.計量機
搬入されるごみを計量・記録します。
2.プラットホーム
収集車で運ばれてきたごみをここからごみピットへ投入します。
3.ごみピット
投入したごみは、ここで一旦溜められます。ここでは約7日間分のごみを溜める事ができます。
4.ごみクレーン
ピット内のごみを均一にし供給コンベヤへ運びます。
乾燥設備
5.乾燥機
ドラム式乾燥機では、およそ400度の熱風でごみの水分を約30%から20%まで乾燥します。
ガス化溶融設備
6.溶融炉
溶融炉に投入されたごみは1500度以上の高温で溶融され、ごみに含まれる炭素、水素を一酸化炭素ガスと水素ガスに変換、エネルギーガスとして回収します。また、不燃物は高品質のスラグに生まれかわります。
排ガス処理設備
ガス化溶融炉から発生するガスを冷却し、ダイオキシン類、ばいじん、塩化水素等有害物質を取り除き、環境に配慮したクリーンなガスにして大気に放出する設備です。
7.排ガス減温装置
溶融炉で発生したガスに霧状の水をかけて、1秒間で1000度から200度以下まで一気に冷やして、ダイオキシン類の再合成を防ぎます。
8.ろ過式集じん器
ガス中に消石灰を吹込み塩化水素などの有害物質をばいじんと共にバグフィルタで除去します。
9.脱硫塔
薬品と反応させてガス中の硫黄分を取り除きます。
12.触媒反応炉
尿素水を噴霧して窒素酸化物を分解します。
発電設備及び煙突
溶融炉で回収したクリーンなエネルギーガスをボイラで完全燃焼して蒸気を作り、その蒸気のエネルギーで発電を行います。
10.ボイラ
溶融炉から発生したガスをボイラで完全燃焼し、発生した熱を利用して蒸気を発生させます。
11.蒸気タービン発電機
ボイラで発生した蒸気の力でタービンを高速回転させ発電します。
13.煙突
クリーンな排ガスを大気へ放出します。
運転管理
施設の運転状況を集中監視し、適正な操業管理を行います。
中央操作室
溶融設備の運転制御をはじめ施設全体の管理を行います。
クレーン操作室
クレーンでごみを撹拌したあと溶融炉に投入します。
施設概要
敷地面積 | 18,368平方メートル | ||
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建築面積 | 5,084平方メートル | ||
延床面積 | 8,626平方メートル | ||
工期 | 着工:平成14年3月 竣工:平成16年3月 | ||
処理能力 | 66t/日×2炉 132t/日 | ||
処理方式 | シャフト炉型ガス化溶融炉 | ||
設備方式 | 受入供給設備 | ピットアンドクレーン方式 | |
溶融炉設備 | シャフト炉型 | ||
溶融物処理設備 | 水砕方式 | ||
燃焼ガス冷却設備 | 水噴霧方式 | ||
排ガス処理設備 | 消石灰+ろ過式集じん器+脱硫+脱硝 | ||
余熱利用設備 | 蒸気+発電方式 | ||
排ガス基準 | ばいじん | 0.01g/m3N以下 | |
硫黄酸化物 | 50ppm以下 | ||
塩化水素 | 50ppm以下 | ||
窒素酸化物 | 100ppm以下 | ||
一酸化炭素 | 平均30ppm以下、最大100ppm未満 | ||
ダイオキシン類 | 0.1ng-TEQ/m3N以下 | ||
排水 | プラント排水および生活排水処理後、施設内で再利用 |